研究会について
京都大学ガイド研究会は、京都大学文学部において「京都の文化観光」をテーマに、杉本淑彦 京都大学名誉教授が展開していた演習授業を母体の一つとし、さらに、観光学分野の他学部教員や元教員による教育・研究も取り入れながら、ポストコロナ時代における望ましいガイドのあり方を研究する場であると同時に、その成果を、留学生を含む在学生を通じて観光の場で実践することを目指しています。
講義内容
-
文化遺産は誰のもの
「個人の財産」でしかなかった文化財が、保護すべき「国民の財産」あるいは「人類の財産」だと考えられるようになった。このような大きな変化は、なぜ起きたのだろうか?
-
京都と源氏物語
京都には、源氏物語に登場する神社などが数多く現存している。作家としての紫式部の技量を通じて、文学の面白さを探ってみよう。
-
宇宙構造物を始めとする展開構造収縮構造物への折紙手法の適用の紹介
誰もが一度は手にした事がある折り紙。その日本の伝統文化が持つ工学的な特性に目が向け、折り紙の手法を用いた最近の研究について紹介します。
-
ソーシャルメディアとマーケティング
これまでのマーケティングの代表例である市場細分化マーケティングについて紹介し、その上で近年のソーシャルメディアの時代のマーケティングの可能性について講義します。
-
考える方法を学ぶ - クリティカルシンキング入門 -
考えるためには方法があります。より良く考えるための方法がクリティカルシンキング(批判的思考)です。
本講義ではクリティカルシンキングに用いる3つの思考ツールを学習します。
-
絶滅のおそれがある希少な水圏生物を追いかけて
ジュゴン、ウミガメ、メコンオオナマズの生態を解明するために私たちがタイのフィールドで取り組んできた研究の紹介とバイオロギングの可能性を語る。
-
コミュニケーションに活かす英語の学び方 ― 「意味順」学習法 ―
実際のコミュニケーションの場でも容易に英語を使いこなせるように工夫した「意味順」という「意味のまとまり」を活用した新しい英語学習法を紹介したいと思います。
-
リサイクルについて考えよう
素材の生産に多くのエネルギーが使われています。持続可能な社会に向け、素材の生産・リサイクルを通じて省エネ化・省資源化を目指します。
-
世界で人・ヒトを理解する
人種、性別、文化、など世界にはさまざまな「違い」があり、それは時に、残念ながら、差別の元になっています。一方、「違い」に目をつぶって、すべてを「同じ」にしようとすることもまた、多様性の否定や、「民族浄化」のような悲劇になりかねません。それでは、どのようにすれば、人々はお互いを理解し、尊重することができるのでしょうか。生物学・医学・地理学・社会学・人口学等さまざまな分野と関連した人類生態学という視点から、世界の人々を一つの連続したものとして、理解することを試みます。
-
『パンデミック』の起源
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)によって、私達は「パンデミック」を経験しました。 しかし、人類の歴史をみてみると、「パンデミック」はこれまでに何度もありました。生物であるヒトにとって、病気になることは宿命のようなものです。そこで、これまでに世界中に広まった様々な感染症と非感染性疾患を取り上げながら、その起源と拡散、そして人類の適応について講演します。
コースのご提案
-
京都大学のキャンパス見学
京都大学生・大学院生と一緒にキャンパス見学に行って頂きます。キャンパスガイドは、日本人または京都大学の留学生です。
-
国際交流と語学研修
留学生と一緒に京都観光をする。
班別で京都観光実施の際に、各班に1名の留学生を派遣致します。留学生は京都大学等の留学生です。
-
京大留学生モニターツアー同行調査
・インバウンド誘致の『自治体・観光連盟・観光協会・DMO・地域活性化団体等』が実施するモニターツアーに派遣します。
・文化の違う世界各国からの留学生の感想・評価・意見が誘致企画に生かされます。
・派遣留学生のエリア別も相談に応じます。